菜々の郷

まごころ込めたソフト食

菜々の郷では、一部の利用者様へ「ソフト食」を提供しています。誤嚥(ごえん)等を防ぐことを目的に、食材や料理の見た目を活かしつつ柔らかでなめらかな仕上がりにしたのがソフト食です。通常の料理と比較して少し手間がかかりますが、その手間を惜しまず調理されている皆さんの声をお伝えします。


「ソフト食は、ショートステイなどを利用されている方々にも提供しているため、残念ですが利用者様ごとに柔らかさを調整することはできていません。このためソフト食の中でも一番柔らかい”舌でつぶせる程度”で提供しています。」


「ソフト食が食材や料理の見た目を活かしているのは、食欲への配慮です。私たちも、例えば蓮根は蓮根らしい形状で、そして他の食材との色あいを考えながら調理しています。」


「食事をされている方々のお顔を見る機会はありますが、食事の感想を直接伺う機会はありません。利用者様のお世話をしている職員の方から”喜んで食べていたよ”とお話を聞いた時はとても嬉しかったです。」


「食事は、何事もなく食べ終えるのが当たり前です。”今日も何事もなく仕事を終えた”それが私たちの達成感です。」

※ソフト食には、下のゼリー粥とスープ等の汁物が付いています。



「日々、何事もなく過ごせる」のは、目立たないところで頑張っている人たちがいるからです。調理されている皆さんは、料理を通して安心を提供しているのですね。

新座福祉会では、「菜々の郷」の他に「みょうばなの杜」でもソフト食を提供しており、それぞれの施設内にあるキッチンで調理しています。調理の様子は9月8日 洋食の日でご確認いただけます。